この記事の要点
なつめ茶(ナツメ茶)は、乾燥なつめをお湯で煮出して作る、砂糖を加えなくてもやさしい甘みのあるお茶です。基本は乾燥なつめ3〜5粒に切り込みを入れ、水500mlと一緒に鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火で15〜20分煮出すだけ。急ぐときは、ちぎったなつめ2〜3粒をカップに入れて熱湯を注ぎ、5〜10分蒸らしても作れます。
- 材料:乾燥なつめ3〜5粒/水500ml(約2杯分)
- 時間:弱火で15〜20分(あっさりなら10分、濃いめなら30分)
- アレンジ:クコの実は火を止める3〜5分前に、生姜は最初から一緒に
中国や韓国では、乾燥なつめを煮出したお茶が家庭の飲みものとして昔から親しまれてきました。韓国では「テチュチャ(대추차)」と呼ばれる伝統茶のひとつです。材料はなつめと水だけ。道具も鍋ひとつで作れます。
この記事では、なつめ茶の作り方に絞って、下ごしらえから煮出し方、アレンジ、保存までを順番にまとめました。
1. 用意するもの(材料と道具)
| 材料・道具 | 分量・目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 乾燥なつめ | 3〜5粒(約15〜25g) | 原材料が「なつめ」だけの無添加のものがおすすめ |
| 水 | 500ml(カップ約2杯分) | 煮出すと少し減るので、仕上がりは400ml前後 |
| 鍋 | 小鍋ひとつ | ステンレス・ホーロー・土鍋など |
| 包丁とまな板(またはキッチンばさみ) | — | 切り込みを入れると味が出やすくなります |
| 茶こし | — | 皮や細かい果肉をこしたいときに |
なつめ茶は乾燥なつめの甘みがそのまま味になるので、砂糖や油を使っていない無添加のドライなつめを選ぶのがいちばんの近道です。当店では、なつめ茶用に特選なつめ(無添加・天日干し)をおすすめしています。
2. 下ごしらえ:なつめの洗い方と切り方
2-1. さっと洗う
表面のほこりを落とすつもりで、流水でさっと洗えば十分です。
2-2. 切り込みを入れる・割る
なつめは皮がしっかりしているので、丸ごとのままだと味がゆっくりしか出てきません。煮出す前にひと手間かけると、短い時間でも甘みと香りが出やすくなります。
| 切り方 | やり方 | 味の出方 |
|---|---|---|
| 切り込み | 縦に2〜3本、包丁で浅く切れ目を入れる | ほどよく出る。実の形が残り、あとで食べやすい |
| 縦半分に割る | 種に沿って縦に包丁を入れ、手で開く | しっかり出る。煮出し時間を短くしたいときに |
| 輪切り・ちぎる | 種を除いて輪切りにする、または手でちぎる | いちばん早く出る。カップで蒸らす方法向き |
種は取らずに煮出してもかまいません。実を食べるときに種をよけてください。小さなお子さまが食べる場合は、必ず種を取り除き、細かくしてあげましょう。
3. 基本のなつめ茶の作り方(鍋で煮出す)
- 鍋に水500mlと、切り込みを入れたなつめ3〜5粒を入れる。
- 中火にかけ、沸騰するまで温める。
- 沸騰したら弱火にし、ふたを少しずらしてのせ、15〜20分ほど煮出す。
- 火を止めて、そのまま5分ほど置いて味をなじませる。
- 茶こしを通してカップに注ぐ。やわらかくなった実は、種をよけて一緒に食べられます。
煮出し時間と味の目安
| 弱火での時間 | 味わい | こんなときに |
|---|---|---|
| 約10分 | あっさり・色は淡め | はじめて飲むとき、食事と一緒に |
| 15〜20分 | ほどよい甘みと香り(基本) | 毎日のなつめ茶に |
| 約30分 | 甘みもコクも濃いめ | ゆっくり味わいたいとき。水が減ったら少し足す |
煮出したあとのなつめに水を足して、10分ほど煮れば2煎目も楽しめます。1煎目より軽い味になるので、あっさり飲みたいときにちょうどよい濃さです。
4. 手軽に作るなら:カップで蒸らす方法
鍋を出すのが面倒な日は、カップだけでも作れます。なつめ2〜3粒を手でちぎるか輪切りにしてマグカップに入れ、熱湯150〜200mlを注いでふたをし、5〜10分蒸らせば完成です。煮出したものより軽い味わいですが、実がふくらんだら飲みごろ。
蒸らし時間の細かい目安や、秋の夜にクコの実と合わせる楽しみ方は寒露の食養生|なつめ茶とクコの実で始める秋の夜習慣で紹介しています。
5. アレンジ:クコの実・生姜・そのほか
5-1. なつめ×クコの実
薬膳でもおなじみの組み合わせです。基本のなつめ茶を煮出し、火を止める3〜5分前にクコの実を10〜15粒ほど加えます。クコの実は煮すぎると色があせて食感もやわらかくなりすぎるので、最後に入れるのがコツ。赤い実が浮かんで見た目も華やかになります。
5-2. なつめ×生姜
生姜の薄切り2〜3枚を、なつめと一緒に最初から鍋に入れて煮出します。なつめの甘みに生姜のすっきりした香りが加わり、寒い季節に好まれる味わいに。辛みが気になる方は1枚から。クコの実と両方入れる場合も、生姜は最初から、クコの実は最後の3〜5分に入れます。
5-3. そのほかの楽しみ方
- 紅茶割り:濃いめのなつめ茶を紅茶と半々に。
- 甘みを足す:黒糖やはちみつを少し(はちみつは1歳未満の乳児には与えないでください)。
- 冷やして:冷蔵庫で冷やせば夏向きの一杯に。
6. なつめ茶は1日どのくらい?
なつめ茶は食品なので、決まった「適量」があるわけではありません。まずは1日1〜2杯程度から、食事や好みに合わせて楽しむのがおすすめです。
- 煮出したなつめの実も食べる場合は、その日に食べるなつめの量に含めて考えましょう。乾燥なつめは1日3〜5粒程度がひとつの目安です。
- 乾燥なつめには果物由来の糖分があります。甘みを足すアレンジは控えめに。
- 妊娠中・授乳中の方、持病のある方、漢方薬を含むお薬を服用中の方は、飲む量について医師や薬剤師にご相談ください。
7. なつめ茶と乾燥なつめの保存方法
作ったなつめ茶
粗熱をとってから清潔なふたつきの容器に移し、冷蔵庫へ。保存料を使わない手作りのお茶なので、その日のうち〜翌日までを目安に飲みきりましょう。
乾燥なつめ
直射日光・高温多湿を避けて保存し、開封後は袋の口をしっかり閉じて冷暗所か冷蔵庫へ。賞味期限は商品パッケージの表示に従ってください。
8. なつめ茶に向くなつめの選び方
なつめ茶に使うなら、原材料が「なつめ」だけで砂糖・油・保存料・着色料を加えていないもの、産地がはっきり表示されているものを選びましょう。なつめの種類や選び方全般は、なつめ(棗)とは|栄養・食べ方・選び方の完全ガイドでくわしく解説しています。
なつめ茶には「特選なつめ」
大きさ・色・乾燥状態を選別した、無添加・天日干しのドライなつめ。原材料は乾燥なつめのみで、砂糖・保存料・着色料は加えていません。産地は中国・新疆和田と表記し、日本国内で残留農薬検査をクリアしたものをお届けしています。200g・400g・1kg、全品送料無料。
有機JAS認証のなつめでなつめ茶を作りたい方には、別商品の有機なつめもご用意しています。
9. なつめ茶のよくある質問(FAQ)
Q1. なつめ茶とナツメ茶、大棗茶は違うものですか?
A. 同じものです。表記の違いで、いずれも乾燥なつめ(生薬名:大棗)をお湯で煮出したり蒸らしたりして作るお茶を指します。
Q2. なつめの種は取ってから煮出したほうがいいですか?
A. 種は取らずに煮出してかまいません。切り込みを入れるか縦に割ると味が出やすくなります。実を食べるときは種をよけ、小さなお子さまには必ず種を取り除いてください。
Q3. 煮出したあとのなつめは食べられますか?
A. 食べられます。やわらかくなり、そのままおやつとして楽しめます。実も食べる場合は、その日に食べるなつめの量に含めて考えましょう。
Q4. 同じなつめで何回まで煮出せますか?
A. 水を足して10分ほど煮れば、2煎目まではおいしく楽しめます。味が薄くなってきたら、実を食べて新しいなつめに替えましょう。
Q5. 作り置きしたなつめ茶はどのくらい持ちますか?
A. 粗熱をとって冷蔵庫で保存し、その日のうち〜翌日までを目安に飲みきってください。保存料を使っていないため、長期の作り置きには向きません。
Q6. なつめ茶にカフェインは入っていますか?
A. なつめと水だけで作るなつめ茶は茶葉を使わないため、茶葉由来のカフェインは含まれません。紅茶などで割る場合は、その分のカフェインが加わります。
まとめ
- なつめ茶は、乾燥なつめ3〜5粒と水500mlを鍋に入れ、沸騰後に弱火で15〜20分煮出すのが基本
- 切り込みを入れる・縦に割るなどの下ごしらえで、甘みと香りが出やすくなる
- クコの実は火を止める3〜5分前、生姜は最初から入れるのがアレンジのコツ
- 1日1〜2杯程度から。作ったお茶は冷蔵でその日のうち〜翌日までに